【POG】2021年次走続々決定 ノースブリッジは京成杯へ(美浦発)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。クラシック戦線を見据える良血馬からデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
さて、いよいよ今年の中央競馬もオーラスの有馬記念を迎えることになりました。毎年こういう原稿を書くのですが、オーラスの有馬記念と書くのは実に4年ぶり。やはりこちらの方がしっくりきますね。有馬記念で終わって金杯で始まる。昔からある競馬の流れは体に染みついています。来年はまた28日のホープフルSがオーラスと発表されていますが、個人的には有馬記念で終わった方がいろいろしっくりくるなと感じております。
先週の朝日杯FSは未勝利勝ちから臨んだグレナディアガーズ(牡、栗東・中内田)が勝利。新潟の新馬戦で見た時の印象が非常に良く、なんで2回も負けるかなーと思っていましたが、やはりポテンシャルは高かったですね。フランケル産駒で距離はマイル以下が良さそうですから、今後もスピードを生かした活躍に期待したいところです。関東馬は2頭しか出走していませんでしたが、ドゥラモンド(牡、手塚)は7着。まだ緩い面を残している馬ですし、今後の反撃に期待したいです。
次走予定のまとめですが、年明け5日のジュニアC(中山、芝1600m)にはヴェイルネビュラ(牡、大竹)が出走予定。前走は道中行きたがるそぶりを見せていましたが、距離短縮で改めての期待がありますね。ヒストリアノワール(牡、栗田)もここを予定しています。
1月5日の中山、3歳1勝クラス(芝2000m)にはスルーセブンシーズ(牝、尾関)、レッドヴェロシティ(牡、木村)などが出走予定。
1月10日のシンザン記念(芝1600m)にはククナ(牝、栗田)が出走予定。前走はアルテミスSでソダシ(牝、栗東・須貝)の2着。来年は中京で行われることになりますが、同じ左回りの直線が長いコースは良さそうですから楽しみです。ここには新潟2歳S2着のブルーシンフォニー(牡、伊藤圭)も出走予定。
1月17日の京成杯(中山、芝2000m)にはノースブリッジ(牡、奥村)が予定。前走は見事な逃げ切り勝ちを収めており、同じ舞台の重賞でどれだけやれるか期待したいところ。ヴァイスメテオール(牡、木村)もここを目標に帰厩しました。
1月11日のフェアリーS(中山、芝1600m)はクールキャット(牝、奥村)、カラパタール(牝、池上)などが出走予定。
1月10日の3歳1勝クラス・朱竹賞(中山、芝1200m)にはテネラメンテ(牝、木村)が予定しており、先日帰厩済み。
2連勝中のエフフォーリア(牡、鹿戸)は京成杯も視野に入っていたがまだ入厩しておらず、共同通信杯となる公算が高そう。つわぶき賞を勝ったカイトゲニー(牝、和田雄)はクイーンCとなる公算が高い。
新馬戦でゴールドシップ産駒らしからぬ瞬発力を見せたスノークォーツ(牝、大竹)はエルフィンSかきさらぎ賞を視野に入れて調整が進められる。
今年はコロナ禍で大変な一年だったと思いますが、お付き合いいただきありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い致します。(馬三郎美浦支局・木村)