【POG】2歳戦独断評価 好内容で勝利のタイムトゥヘヴン 将来性も高評価
2歳新馬戦が前週末、中山、阪神の2競馬場で計7レース行われた。しかし先週、一番目を引いたのは26日中山3R・芝2000mの2歳未勝利戦を勝ち上がったタイムトゥヘヴン(牡、父ロードカナロア、美浦・戸田)だ。母は06年の桜花賞馬キストゥヘヴン。デビューから2戦は4、4着に甘んじたが3走目で一変。道中は2番手に付けるとしっかりと折り合い、直線入り口で早くも先頭に。直線は後続を突き放す一方で、最後は2着馬に8馬身差をつけて快勝した。鞍上の北村友は「3戦目でリズム良く走れるようになり、レースぶりに進境がありました。ただ、道中は集中していましたが、直線は遊ぶような仕草を見せた。まだ余裕自体はあったので、その点が改善できればさらにいいと思います」と振り返った。勝ち時計の2分3秒0は、同日行われたホープフルSに0秒2差。今後が楽しみになる内容だった。(レース評価A、将来性★★★★)
先週の新馬戦勝ち馬評価一覧
ヴァリアメンテ(牡、父ドゥラメンテ、栗東・中内田)
土曜阪神4R・芝1800m、藤岡佑「外に出したら期待以上の脚を使ってくれましたね。成長してくれれば楽しみな馬になりそう」(B、★★★★)
ジャズエチュード(牝、父アイアムインヴィンシブル、美浦・黒岩)
土曜中山5R・芝1600m、石川「(斤量が)51キロなのでこういう競馬をしようと考えてました。スタートが良かったし、リズム良く運べた。ただハナに行った分、これからいろいろと覚えさせなきゃいけませんね」(B、★★★)
メテオダヴリル(牝、父エスポワールシチー、美浦・高木)
土曜中山6R・ダート1800m、三浦「ゲートは出ないと聞いていたが、それなりにレースを組み立てられた。馬群に入っても大丈夫でしたし、完勝でしたね」、高木師「口に敏感なところがあるので、そこに気をつけて乗ってもらった。前半流れてくれたし、(流れが)ちょうど良かった」(C、★★★)
テイエムベンチャー(牡、父エスポワールシチー、栗東・五十嵐)
土曜阪神5R・ダート1800m、国分恭「力強さはこれからかな、と思っていました。この状況で楽に勝てたので楽しみです」、五十嵐師「若いね。体にも余裕があるし、これからだよ」(C、★★★)
ホウオウサンデー(牡、父キングカメハメハ、美浦・奥村武)
日曜中山5R・芝2000m、武豊「スタートで頭を上げていましたが、道中は上手に走れました。追ってからの反応も良かったですね」(B、★★★★)
トップスターサン(牡、父アイアムインヴィンシブル、栗東・池添学)
日曜阪神6R・芝1400m、吉田隼「スタートで落ち着き過ぎていたのでどうかと思ったけど、スタートも大丈夫だった。センスがいいですね。外へ出した時に差せると思いました。しっかりとしていたし、カリカリとしたところもなかった」(B、★★★)
ピュアブリス(牝、父ロードカナロア、栗東・杉山晴)
日曜中山4R・ダート1200m、松山「スタートは速かったですし、いいスピードがありますね。持ったままハナに行って、終始楽でした。追ってからも反応しましたし、強い内容でした」(C、★★★)
(馬サブロースタッフによる独断評価は、レース内容はS、A、B、C、D、将来性は★での5段階)