【シンザン記念】好素材ククナが重賞初Vへ
「シンザン記念・G3」(10日、中京)
主役はアルテミスSの2着馬ククナ。その前走は向正面でごちゃついて位置取りが後方からとなったが、直線で外めに持ち出すと、上がり3F33秒4の決め手を駆使して、一気に伸びてきた。不利がなければ、ソダシともっと接戦になっていたはずだ。母は15年の桜花賞2着、オークス3着のクルミナル。桜候補になり得る好素材だ。
朝日杯FSで4着に奮闘したバスラットレオン。道中は勝ち馬を見る形で3番手を追走。直線では突き放されたが、最後までしぶとく脚を使って、力のあるところを示した。まだ1勝馬だが、札幌2歳Sでも3着に好走しているように、能力は相当。前走内容からマイルの方が競馬がしやすいはずで、相手関係を考えればV争いになる。
こうやまき賞で2勝目を挙げたダディーズビビッド。重初挑戦のサウジアラビアRCは壁にぶつかり10着に敗れたが、自己条件で反撃に成功した。その後は放牧に出され、12月末に帰厩。1週前追い切りでは栗東CWで5F71秒4-11秒5を計時。順調に調整が進んでいる。折り合い面が課題だが、武豊の手腕に期待する。
京王杯2歳Sは8着に敗れたブルーシンフォニー。出遅れるのはいつものことだが、今回は反応が鈍く、末脚不発に終わった。デビュー2戦がマイル戦だっただけに、芝1400mの流れがやや忙しかった感もある。2走前の新潟2歳Sでは2着確保。マイルで見直したい。朝日杯FSで6着と善戦したロードマックス。2走前の京王杯2歳Sではタイム差なしの2着に好走。G3なら上位争い。12年阪神JF覇者ローブティサージュを母に持つレゾンドゥスリールにも注目したい。