【競輪】向日町F1で大利航平、張野幸聖がS級初1着 ともに今年初めてS級昇格

 向日町競輪F1でS級初1着を挙げた大利航平(左)、張野幸聖
 S級で初めて1着でゴールした張野幸聖
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 「日本名輪会カップ・荒木実賞」(25日、向日町)

 S級シリーズの初日6Rで大利航平(29)=和歌山・109期・S2=が最終2角5番手からまくって1着。同9Rで張野幸聖(20)=和歌山・115期・S2=はまくった植原琢也(埼玉)の後位にハマってから差して1着。ともに今期(1~6月)にS級へ昇級し、ともに5走目にして初めて1着をゲットした。

 6Rは周回中は6番手の大利が佐藤成人(奈良)を連れて上昇。正攻法の小原丈一郎(青森)-泉慶輔(宮城)-丸山啓一(静岡)を下げさせる。すかさず神田龍(三重)-山内卓也(愛知)が巻き返して打鐘で先行態勢に入る。小原-泉が3角から外を踏み上げ、最終ホームからは神田と小原で激しい主導権争いに。5番手で脚をためていた大利が2角からスパート。小原にけん制されたが、かいくぐって先頭でゴール。佐藤が続いて近畿コンビでワンツー決着だった。

 検車場に引き揚げてきた大利は満面の笑み。周囲の選手からも「おめでとう」「良かった」と声をかけられた。その後、取材に応じ「うれしいですね。こんな展開は得意ですから」と別線が踏み合う流れで一撃を見舞ったことを振り返った。

 続けて「まだいいときの感じではないです。(昨年6月の四日市で)落車して骨盤を痛めて1カ月は歩けなかったんです。その前と比較したらまだまだですね」と復調途上。それでも予選で1着を取れたことは大きく、今後の奮闘に期待したい。

 9Rは周回中は6番手の張野が沢田義和(兵庫)を連れて赤板で出切る。その後ペースを上げるが、打鐘4角6番手からまくってきた植原に出られる。ただ植原マークの大薗宏(茨城)が離れたため、張野は労せずして番手を確保。後方から仕掛けてきた長尾拳太(岐阜)をけん制しながら差し切った張野が先頭でゴールした。

 検車場に戻ってきた張野は安どの表情。「6Rで大利さんが勝ったのでプレッシャーになりましたね」と胸の内を明かし、少し落ち着くと「やっぱりうれしいです」とS級初1着を喜んだ。

 「展開が良かったですから」と番手ハマりからの差しの1着には複雑な表情を見せるが「これからも頑張りたいです」と、今後も自力で快走することを誓った。

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