【根岸S】サクセスエナジー チャンス逃さん!強力逃げ馬不在、JRA重賞Vへ積極策

 「根岸S・G3」(31日、東京)

 古豪サクセスエナジーがJRA重賞初制覇へ絶好のチャンスを迎えた。前走の兵庫ゴールドT(園田)を際どい鼻差で制し、交流重賞5勝目をゲット。明けて7歳となったが、実力に全く衰えは見られない。今回は強力な逃げ馬が不在で、スムーズに主導権を奪えれば押し切りのシーンも十分。積極果敢な先行策で、人気上位馬をまとめて負かす構えだ。

 根岸Sは過去10年で逃げ切り勝ちは一度もなく、圧倒的に差し・追い込み馬が有利。しかし、2021年に限っては何が何でもの強力な逃げ馬不在で展開が読みにくい。すんなりハナを切った馬が、まんまと逃げ切っても驚けないだろう。

 そこで浮上してくるのがサクセスエナジーだ。ダート1400メートルの舞台で息の長い活躍を続けている。基本的には逃げ・先行策で勝利を積み重ねてきたが、前走の兵庫ゴールドTは一転、中団のポジションから内ラチ沿いを進出し、ゴール寸前でベストマッチョを差し切った。58・5キロのトップハンデを背負いながら、見事に5つ目のタイトルを手にして健在ぶりをアピールした。

 北出師は前走について「もまれなかったら力が出せるから」と分析。勝負どころで馬群の内のあいたスペースに進路が取れたことを勝因に挙げる。ただ、今回は「前走のようには、なかなかうまくいかないだろう」と本来の先行策を想定している。

 そう考えると5戦ぶりにコンビを組む酒井は心強いパートナーだ。その5走前の栗東Sは重馬場だったとはいえ、前半3Fを33秒8のハイペースで飛ばして押し切っている。「かぶされたら駄目なタイプなので、多少無理にでも行かせました。それで押し切ったのはさすがと思いましたね」と当時を振り返る。

 水曜の最終追いにもまたがり感触を確かめた。「ケイコではあまり動かない馬なので比較は難しいですが、十分走れる状態だと思いますよ」と前向きだ。小細工はいらない。自分のスタイルである積極策を貫いて、府中の長い直線を逃げ切るだけだ。

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