【東京新聞杯】ヴァンドギャルド手応え抜群 藤原英師「ここ目標によく仕上がった」
「東京新聞杯・G3」(7日、東京)
昨秋の富士Sに続く重賞2勝目を目指すヴァンドギャルドが3日、栗東芝で軽快なフットワークを披露。先週のシルクロードS(シヴァージ)に続く2週連続重賞Vを狙う福永とのタッグで、持ち前の決め手を存分に発揮する。2020年2着のシャドウディーヴァは、美浦坂路の併せ馬で好仕上がりをアピール。ルメールとの新コンビで巻き返しを図るトリプルエースも、栗東坂路で鋭い動きを見せた。
20年の雪辱を果たしたい。ヴァンドギャルドは岩田望(レースは福永)を背に栗東芝へ。直線に入ると引っ張り切れない手応えのまま、軽いフットワークで駆け抜けた。余力十分に4F52秒9-37秒8-11秒9。藤原英師は「よく動いている。状態もいいし、ここを目標によく仕上がった」と納得の表情だ。
課題は気性のコントロールだ。追い切り前の角馬場や、コース内で助手から岩田望へ乗り代わってからの常歩は落ち着いていたが、走りだすと左に舌を越していた。「だいぶ落ち着いたけど、競馬へいくと、こちらの思いよりテンションが上がる。だから追い切りも乗り慣れてる人間を乗せているが、まあ、そのあたりも慣れてきている」と指揮官。徐々に不安は解消している。
東京の芝マイル戦は20年の同レースで出遅れもあって0秒2差の6着に敗れたが、2走前の富士Sで重賞初制覇した舞台。実績は十分だ。トレーナーは「競馬がしやすいコースだから、調子を上げていったら悪い競馬はしない。精神面が成長したら、もっと堅実に変わる」と大きな期待を寄せている。
さらなる飛躍へ。今年を占う意味でも、重要な一戦となる。