【デイリー杯クイーンC】ハッピーオーサム&岩田望 良血開花の時!人馬で重賞初Vだ
「デイリー杯クイーンC・G3」(13日、東京)
デビュー2戦目で素質の片りんを見せつけたハッピーオーサムが、勢いそのままに春のクラシックへ名乗りを上げる。手綱を取る岩田望来騎手(20)=栗東・藤原英=も、既に重賞で結果を出している斎藤、団野、菅原明といった同期の活躍に燃えないはずがない。デビュー前から付きっきりでまたがる相棒と、ここでタイトル奪取を決める。
良血開花の時だ。母に米G1馬ウィラビーオーサムを持つ、ディープインパクト産駒ハッピーオーサムが重賞初挑戦を迎える。
新馬戦こそ1番人気を裏切り5着に終わったが、2戦目で真価を発揮。初戦で出遅れたゲートを難なくこなすと、道中は折り合いを利かせながら運び、急なペースアップにも対応。ラストはためた脚を爆発させての快勝で、見違えるようなレースぶりだった。
田代助手は「マイナス12キロで締まった感じがありましたし、反応もできていた」と好内容のVに納得の様子。「前走の感じなら、千六に戻るのは良さそう。いいものを持っているので重賞でも楽しみ」と好勝負を描いた。
前走後はノーザンファームしがらき(滋賀県)での短期放牧を挟み、ここに照準を合わせて調整を進めてきた。1週前は栗東CWで9日、外めを回りながらも5F66秒4-37秒6-12秒1をマーク。古馬に楽々先着した。日々のケイコからまたがる岩田望も「状態はいいですよ」と笑顔で太鼓判を押す。
斎藤(20年CBC賞ラブカンプー)、団野(21年日経新春杯ショウリュウイクゾ)、菅原明(21年東京新聞杯カラテ)と、同期が続々と重賞制覇を飾っており、若き鞍上もそろそろタイトルが欲しいところ。「東京の広いコースは合うと思う。能力のある馬ですし、2走目みたいにゲートを決めて真面目に走ってくれたら」と勝機をにらんだ。人馬ともに重賞初制覇を成し遂げ、クラシックへ弾みをつける。