【共同通信杯】ステラヴェローチェは完璧仕上げ 馬なりで先着、馬体も充実

 「共同通信杯・G3」(14日、東京)

 文句のつけようのない動きだった。朝日杯FS2着のステラヴェローチェは、栗東坂路で吉田隼(レースは横山典)を背にブラックジャッカル(3歳未勝利)と併せ馬。パートナーを追走する形で発進すると、一杯に追われる僚馬に対し馬なりで先着。軽快な脚さばきで、余力十分に4F54秒5-38秒6-12秒1を計時した。

 須貝師は「何も言うことがないくらいだね。追っていれば、ラストも11秒台前半が出ていたと思う。隼人も“完全に仕上がっています”と言っていたからね」と充実ぶりに目尻を下げる。「筋肉もすごくできているしね。輸送もサウジアラビアRCで経験しているので問題ない」と歯切れがいい。

 前走後はゲート練習を積むために、早めに帰厩させ、1週間以上の“特訓”を課した。「納得していたよ」と成果は上々だ。「ジャスタウェイは優等生で、ゴールドシップはやんちゃ坊主。性格はその中間だね。それぞれいいモノを持っていたし、ゆくゆくはそうなってほしい」と、厩舎の偉大な先輩に肩を並べる活躍を期待する。

 春の最大目標であるダービー(5月30日・東京)を逆算して始動する。「能力は高いし、どんな競馬でもできる」。重賞を圧勝した府中で再び底力を示し、堂々とクラシック戦線に歩みを進める。

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