【デイリー杯クイーンC】アカイトリノムスメ、軽快デモ 牝馬3冠アパパネの子ども

 「デイリー杯クイーンC・G3」(13日、東京)

 良血馬が重賞の舞台に参戦。牝馬3冠を含むG1・5勝をマークしたアパパネの子どもアカイトリノムスメが、美浦Wで軽快な動きを見せた。3頭併せで先行して併入。素軽いフットワークで状態の良さをアピールした。

 良血馬が素軽い動きを見せた。母にG1・5勝馬アパパネを持つアカイトリノムスメが、美浦Wで3頭併せを敢行。先行して馬なりの内容だったが、終始楽な手応えで5F69秒0-40秒5-13秒8の時計を記録し、ショウナンカホウ(3歳未勝利)とカレンレベンティス(3歳1勝クラス)を相手に併入した。

 またがった戸崎圭は「(2020年10月の)未勝利戦を勝った時以来の騎乗でしたが、芯が入って良くなっている。変わってましたね」と好感触だ。前回にコンビを組んでから4カ月が経過し、心身ともに成長したことを伝える。今回は重賞初挑戦になるが「この条件はいいし、通用する力もあると思いますよ」と手応えをつかんでいる。

 今回と同舞台の東京芝1600メートルで連勝中。前走は母も制した赤松賞でメンバー最速の上がり3F33秒9を記録し、鋭い末脚を発揮した。国枝師は「母は馬力があって力強かったけど、この馬はディープインパクト産駒で少し違うかな。軽さがあるよね」と分析する。コース適性だけではなく、東京の軽い芝も合う。舞台設定としては申し分ない。

 母アパパネにとっては4番目にして初の牝馬。ここで結果を残せば、3冠牝馬の母が歩み、そして頂点に立ったクラシックへの道筋が見える。トレーナーは「素質的には面白いと思うし、楽しみだよ」と期待を寄せる。偉大な母の背中を追い、重賞の舞台で大きく羽ばたく。

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