【POG】ロードプレジール、次走フリージア賞へ調整順調(栗東発)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
6日のエルフィンS(中京・芝1600m)を快勝したサルファーコスモス(牝、中内田)。芝1400mの新馬戦は3着に敗れたものの、1F延ばしたマイル戦で2連勝。オープン競走を勝ったことで賞金もきっちり加算ができたし、牝馬クラシック1冠目の桜花賞(4月11日、阪神・芝1600m)へ向けて視界は良好だ。前走を振り返って、片山助手は「体のバランスを整えつつ成長を促しながらの調整で、まだ動きは物足りず7~8分くらいのイメージでしたが、その状態で勝ち切れたのは大きいですね。まだ緩さを残している分、仕掛けてからの反応も少し遅れましたが、能力で勝ってくれました」と、現状の状態と大きな可能性に触れた。今後については「相手はさらに強くなりますが、まだまだ良くなると思いますし、もう少し馬体に幅が出てくればもっといい走りができると思います。距離が延びても対応はできそうです」とさらなる成長に期待を寄せた。レース後は放牧へ。次走は未定だが、昨年のエルフィンS勝ち馬デアリングタクトはのちに牝馬三冠を制覇。同馬も今後の成長次第では、大きな可能性を秘めている。
中内田厩舎はほかにもカイザーバローズ(牡)、ビッグリボン(牝)、ハースファイア(牡)の3頭が新馬勝ちをしたが、ともに次走は未定。
僚馬で次週のフリージア賞(20日、東京・芝2000m)を予定しているロードプレジール(牡)も2勝目へ向けて調整を進めている。片山助手は「放牧を挟んで、ここを目標に予定通りの調整ができています。1回使った効果で軽さが出ているし、さらに良くなっている印象。長くいい脚を使えるタイプで、広い東京コースも合っていると思います」と手応えは上々。母キャトルフィーユも芝の中距離で活躍しており、血統背景からもぴったりの舞台。新馬-特別の連勝Vへ、期待は高まる。
7日の3歳1勝クラス(ダート1800m)を8馬身差で逃げ切ったゴッドセレクション(牡、今野)。2走前のもちの木賞3着の内容も良かったし、ここにきてグンと力をつけてきた印象だ。師は「大型馬の久々でまだ7分くらいの印象だったが、いい勝ち方をしてくれた。これからの成長が楽しみ」とコメントした。次走は引き続き、中井Jで伏竜S(3月27日、中山・ダート1800m)を予定している。(馬三郎栗東支局・塩手)