【フェブラリーS】若々しいワンダーリーデル 8歳馬でも馬体はまるで「アスリート」
「フェブラリーS・G1」(21日、東京)
根岸Sで目の覚める末脚を発揮して2着に入ったワンダーリーデル。今回は出走馬中エアスピネルと並ぶ最年長8歳だが、決め手に衰えは見られず、まだまだ若さがあふれている。寒い時季、そして叩き2走目は大の得意。充実感漂うベテランが、悲願のG1ゲットといく。
老いてますます盛んだ。ワンダーリーデルがG1初制覇を目指す。前哨戦の根岸Sは2着も見せ場十分。大外一気を狙い、レッドルゼルに頭差届かなかったが、メンバー最速の上がり3F34秒6と、一頭だけ次元の違う末脚を繰り出した。8歳とは思えぬ若々しい走りだったが、吉田助手は「レース後も全力で走った感じがなかったです」と、さらなる爆発力を秘めているとみている。
同助手はリーデルが以前に所属していた沖厩舎から担当。それだけに、以前との比較も手に取るように分かる。「馬が若いですね。乗っていても衰えは感じません。(19年3月に)転厩して調教メニューが変わって、前はボテッとしていた体も、今はアスリートみたいになっています」と、年を重ねるごとに肉体は研ぎ澄まされている様子。「いい意味でピリッとしてくるんですよね。賢い馬で、自分で体をつくってくる。ルーティンが分かっている感じ」と、心身ともに充実ムードを漂わせている。
「昔から夏場が良くなくて、寒い時季に体調がいいんです」と、ビッグタイトル獲得には申し分ない季節。叩き良化型だけに、「2走目で間違いなく上昇していると思います」と自信を深めた。百戦錬磨のベテランが、府中の砂上で躍動してみせる。