【POG】クイーンC2着惜敗のアールドヴィーヴルG1戦線でも注目(栗東発)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
13日のデイリー杯クイーンC(東京・芝1600m)はアパパネの子・アカイトリノムスメ(牝、美浦・国枝)が好位から抜け出してV。3連勝で重賞初勝利を決めた。次走は桜花賞(4月11日、阪神・芝1600m)へ直行の予定。母子制覇を目指す。
2着アールドヴィーヴル(牝、今野)は10月の京都新馬戦1着後で約4カ月ぶりの一戦だったが、高速決着にも対応して能力の高さを示した。師は「休み明けで初の左回り、馬体も18キロ減っていましたが、よく頑張ってくれました」と愛馬をねぎらった。続けて「久々の分、仕掛けてからの反応が少し遅れました。叩いた次はもっと良くなると思うし、さらにいい走りができると思います」と今後に期待を寄せた。次走は未定だが、G1戦線でも注目の一頭であることは間違いない。
逃げて4着に頑張ったエイシンヒテン(牝、渡辺)。レースを振り返って、師は「まだ遊びながら走っている感じでした。重賞のマイル戦で頑張れたのは収穫でした」とレースぶりを評価した。次走はフィリーズレビュー(3月14日、阪神・芝1400m)を予定。「また千四になるので、うまく対応できるかどうか。現状は行き切った方がいい走りをするので、今度も自分の形に持ち込めれば」と展望を語った。
14日のあすなろ賞(小倉・芝2000m)は、エピファネイア産駒のワールドリバイバル(牡、牧田)が逃げ切りV。上がり3Fもメンバー3位の34秒5でまとめ、後続の追い上げをきっちりと封じた。師は「自分のリズムで運べたのが大きかった。強かったね」とオープン入りを果たした愛馬を褒めたたえた。次走について私が取材をした時は「トライアル戦のどこかになりそう」と話していたが、その後にスプリングS(3月21日、中山・芝1800m)へ向かうプランが発表された。
紅梅S6着のシャーレイポピー(牝、石坂公)はチューリップ賞(3月6日、阪神・芝1600m)へ。前走について師は「スタートで遅れたし、力を要する馬場も合いませんでした」と分析。「使いつつ馬は良くなっていますし、能力的には重賞でも通用していい馬ですから」と巻き返しへ向けて力を込めた。(馬三郎栗東支局・塩手)