05年日米オークス制した名牝シーザリオ急死
05年の日米オークスを制し、同年のJRA賞最優秀3歳牝馬、最優秀父内国産馬を受賞したシーザリオが、27日に子宮周囲の動脈破裂による出血性ショックで死んだことが28日、発表された。19歳だった。繁殖牝馬としても、13年菊花賞、14年ジャパンCを制したエピファネイア、15年朝日杯FS覇者リオンディーズ、18年ホープフルS、19年皐月賞を制したサートゥルナーリアを産んでいた。
供用先だった北海道安平町ノーザンファームの吉田勝己代表は「突然のことで、ただただ驚き、胸を締め付けられる思いです。日米オークス制覇の輝かしい競走実績だけでなく、初年度産駒から3冠牝馬輩出のエピファネイア、産駒が先日のサウジダービーを制したリオンディーズ、そして今年からスタッド入りしたサートゥルナーリアと、3頭の種牡馬を産んだ彼女には感謝の言葉しかありません。牧場の礎を築いてくれたシーザリオが亡くなったことは、誠に残念でなりませんが、今は安らかに眠ってほしい思いでいっぱいです」とコメントした。
また、現役時代に主戦を務めた福永は「とても残念ですね。競走馬としてのみならず、母としても3頭の種馬を出している本当に偉大な馬だったと思います。この馬となら世界中どこに行っても勝負できると初めて思わせてくれた馬でした。今はルペルカーリアとコンビを組ませてもらっているので、遺児たちとともに、よりシーザリオの名を高めていけるように頑張っていきたいなと思います。安らかに眠ってほしいです」と話した。