【オート】有吉辰也がグランプリレースV 逃げ切って3年ぶりG1優勝
「グランプリレース・G1」(7日、川口)
開催最終日の12Rで行われ、有吉辰也(44)=飯塚・25期=が2枠からトップSで逃げ切り、大会初制覇を飾った。通算53回目の優勝で、G1制覇は2018年4月の山陽以来で14回目。前回覇者の若井友和が2着、青山周平が3着だった。1番人気の鈴木圭一郎は5着、女子初のG1制覇を目指した佐藤摩弥は6着に敗れた。
有吉がコンマ05のトップSで逃げ切り、東日本勢の7人を打ち破った。2013年9月8日の飯塚11Rで落車し、骨盤骨折で長期休養。復帰後は不振が続いた。昨年8月のSG・グランプリ(伊勢崎)で準優勝、そして今回と、ようやく有吉らしい勝負強さが出てきた。
レースは1枠の黒川がSで遅れ、有吉が1周1角を先取り。同期の若井が猛追して何度も内を狙ったが、有吉が締めて回り、そのまま25期でワンツー。
「10オープンになって、運もあった。黒ちゃん(黒川)が試走で良くなさそうだったので、冷静に乗れた。初日の落車が、ケガの功名に。かえってエンジンが仕上がった」
次走は飯塚の特別G1・共同通信杯プレミアムカップ(17~21日)に出場予定。地元に凱旋して、青山、鈴木、若井、荒尾らと、スーパースター王座決定戦トライアルの出場権をかけて、ハイレベルな戦いを繰り広げる。