【金鯱賞展望】3冠牝馬デアリングタクトが始動
「金鯱賞・G2」(14日、中京)
史上初の無敗3冠牝馬に輝いたデアリングタクトが始動する。3冠馬3頭がそろった前走のジャパンCではキャリア初の黒星を喫したが、改めて底力を証明した格好だ。帰厩後の調整は順調そのもの。杉山晴師は「2週前より、1週前の方がコンデイションは上がっています。現状のこの馬のいい状態で競馬に向かえそうです」と好感触だ。貫禄のV発進となるか。
グローリーヴェイズは、そのジャパンCでデアリングタクトから0秒1差の5着と奮闘した。3歳時の準オープン以来の2000メートル戦となるが、19年香港ヴァーズを制した能力は本物。健在ぶりを示したいところだ。
有馬記念12着以来となるキセキは、今回が転厩初戦。管理するのは角居厩舎出身の辻野師で、担当者も同じとなれば不安はない。7歳となったが、攻め気配は活気も十分。17年の菊花賞でVに導いたM・デムーロとのコンビで、完全復活を目指す。
同じく7歳馬のペルシアンナイトも、中間は全く衰えを感じさせない力強い動きを見せており、チャンスは十分。ブラヴァス、ポタジェの友道勢、昨年の弥生賞覇者サトノフラッグも、虎視たんたんと上位進出を狙う。