【フジノウェーブ記念】村神様はクロスケに太鼓判 「さらなる変わり身で、完全復活へ」
「フジノウェーブ記念・S3」(10日、大井)
完全復活へ、クロスケを◎で後押しだ。
デビューから4連勝し、3歳クラシックでは羽田盃5着、東京ダービー3着。続くジャパンダートダービーではルヴァンスレーヴの7着とトップクラスで活躍していた1頭。黒潮盃での重賞初Vを手土産にJRAへ移籍したが、さすがにオープンでは厳しかったか、勝ち星を挙げることができず、昨年の秋に南関東へ復帰してきた。
復帰後の3戦は体調が戻らず、しかも前々走は一線級のそろった東京大賞典で二桁着順を繰り返した。
それが年明け初戦で、前哨戦となった前走のウィンタースプリントで3着と久々に存在感をアピールした。2歳時以来の1200メートル戦となったが、2番手-逃げ馬での決着を、好位4、5番手からメンバー2位の上がりで勝ち馬から0秒2差。前を行く4着馬も首差でねじ伏せた。
その後はここを目標に乗り込まれ、順調に追い切りを消化している様子。最終リハでも一杯に追われて好タイムをマークするなど、さらなる変わり身を見せているのは明らか。地元の1400メートル戦も2歳時以来になるが、距離延長は脚質からもプラス材料だ。鞍上の繁田健も2回目のコンビなら不安はない。
近2走は今回と同じ斤量59キロを背負い、JRA重賞で善戦してきた昨年のNAR年度代表馬サブノジュニアは強力だが、昨年の当レース4着をはじめ、当舞台で勝ち星がないのは気になる。クロスケが状態の良さも味方に、付け入る絶好のチャンスだ。久々のタイトル奪取で、完全復活といく。(5)の単勝。
(デイリースポーツ・村上英明)