【ボート】三国G1 レース足抜群の柳沢一が外枠から波乱を呼ぶ
「北陸艇王決定戦・G1」(14日、三国)
白熱の予選が終了した。田村隆信(徳島)が4日目10Rをイン逃げで快勝し、シリーズ3勝目。一進一退の首位争いは、自らの白星で決着を付けた。2位は盤石の舟足に仕上げた峰竜太(佐賀)。3位には、地元の今垣光太郎(福井)、稲田浩二(兵庫)が並んだが上位着順差で今垣が3位となり、上位3人が準優勝戦の1号艇を獲得した。
SG覇者でもある柳沢一(39)=愛知・86期・A1=は、混戦のサバイバルレースから抜け出した。1回走りだった4日目4Rは、2コースから差した松尾拓(三重)がバックで先頭に躍り出たが、2番手で猛追。コーナーを巧みな旋回で松尾との差を縮めると、2周2Mで先手を取り、道中逆転での1着。得点率は前日の28位から一気に17位まで浮上して、起死回生の勝利で準優切符を手に入れた。
「今節の中で一番良く、バックで追い付く感じ。乗り味も良くてレース足重視でいいと思う」と俊敏な舟足に自信を深めた。「S(スタート)もつかめていて、質もタイミングも良かった」と切れ味抜群のS力も健在だ。
今年は1月の江戸川周年、前走の浜名湖周年でも優出とG1戦線での活躍が際立つ。当地は一般戦だが、優勝5回と相性も抜群。準優勝戦11Rでは外枠6号艇の出番だが、攻撃力全開で波乱を巻き起こす。