【ファルコンS】ルークズネスト、G1馬撃破 追い比べ制して重賞初制覇
「ファルコンS・G3」(20日、中京)
3番人気のルークズネストが、2020年の朝日杯FS覇者グレナディアガーズとのたたき合いを頭差で制し、重賞初制覇を決めた。
鞍上の好判断が光った。スタート直後は他馬の出方をうかがっていたが、何も行かないとみるや敢然と主導権を奪った。幸は「極端な枠だったので、いろいろ考えたのですが、馬が楽に前へ行ってくれたので」と振り返る。初めて逃げる形になったがペースに戸惑うことなく、手応え十分で直線へ向かった。
最後は2番手から進出してきたグレナディアガーズとのマッチレース。いったん前に出られたが、内からグイッと伸び返したところがゴールだった。「最後は一回出られたが、また差し返してくれた。馬がすごく良くなっていたし、やっぱり力がありますね」。19年みやこS(ヴェンジェンス)以来のJRA重賞勝ちに、幸はさわやかな笑顔を浮かべた。
前走のシンザン記念では8番人気ながら、2着に奮闘。この重賞Vで、3歳マイル路線の有力候補に名乗りを上げた。しかも左回りは〈1200〉と相性抜群。次戦は未定だが、同じく左回りのNHKマイルC(5月9日・東京)への視界も明るい。幸は「折り合いもつきやすくなっていますね。今なら何の不安もなく、自信を持って行けます」と、G1の大舞台へ強い決意をにじませた。