朝倉雪月さん 決意胸に競馬学校入学「絶対に活躍して希望を」大けが乗り越え合格
令和3年度のJRA競馬学校・騎手課程40期生の入学式が6日、千葉県白井市の同校で行われた。2021年は111人の応募の中から、女性1人を含む8人が合格。プロのジョッキーを目指して、スタートラインに立った。順調なら3年後の24年3月にデビューとなる。
紅一点の朝倉雪月さん(16)は、さまざまなスポーツ分野において優れた実績を持つジュニアアスリートを対象に設けられた、スポーツ特別入試制度(馬術・1次試験免除)を利用しての合格となった。
昔から馬が好きだった。父親と競馬を見に行った時に、「面白い!私も大勢の人の前で馬に乗って活躍したい!」と思い、ジョッキーへの道を志した。しかし、中学3年の時に骨盤を骨折。医師からは「もう一生、馬には乗れない」と宣告された。でも諦められない。そんな時、同じ病院内でのある人との出会いが、気持ちを奮い立たせた。
「絶対に活躍して、あの人と同じように、みんなに希望を届けたい」-。
懸命に治療に取り組み、そして、たどり着いた今。競馬界のレジェンド・武豊騎手を目標に掲げ、「馬の魅力を引き出して、1頭でも多くの馬を勝利に導けるような騎手になりたい」と瞳を輝かせた少女は、“恩人”への思いを胸に、3年後のデビューを目指す。