【桜花賞】ヨカヨカ動き良好 九州産馬初のG1獲りへ!幸「普通にいい馬ですから」
「桜花賞・G1」(11日、阪神)
熊本産馬が見せ場をつくるか。週初めに外傷(左目付近)を負ったヨカヨカだが、幸いにも大事には至らず8日、追い日をスライドして臨戦。ICタグ未装着により公式タイムは計測できなかったものの、キビキビとしたフットワークで好調を示した。阪神JF5着以来のマイル戦。6枠12番から歴史を塗り替えてみせる。
アクシデントこそあったが、動きについては問題なしだ。4日に馬房内で左目の横に外傷を負った熊本産馬ヨカヨカは、当初予定していた水曜からスライドして木曜追い。幸を背に、軽く仕掛けた程度のソフトな内容だったが、キビキビとした脚さばきで栗東坂路を駆け上がった。
ICタグを装着せずに登坂したため、モニター上は計測不能に。ただ、谷師によると4F53秒2-12秒0だったそうで、幸は「僕の体内時計でもそれくらい。思った通りの調教ができました。反応も良かったですよ」と満足そう。指揮官も「外傷の影響もないですね」と不安を一掃した。
前走のフィリーズRはゴール直前に差されて2着に負けたものの、いったんは先頭に立つなど実力をアピール。今回の舞台では阪神JFで5着に入っており、マイルもこなせない距離ではない。6枠12番についても、師は「極端な外は嫌だった。偶数だし、いいんじゃないかな。馬場のいいところを通ることができそう」と歓迎した。
これまで九州産馬によるG1制覇はなく、鹿児島県出身・幸との九州タッグによる快挙達成の期待が懸かる。「よくそう言われますけど、僕の中ではヨカヨカは九州産というくくりで見ていないんです。普通にいい馬ですから」と鞍上。相手はそろうが、引けは取らない。先頭でゴールを駆け抜け、競馬史に残る新たな記録を刻み込む。