【ボート】宮島G1 山口剛が悲願の地元G1初制覇へ激走だ
「宮島ダイヤモンドカップ・G1」(9日・宮島)
準優勝戦が行われ、10Rは地元の山口剛(38)=広島・91期・A1=が、1周2M差しで、インの平本真之(愛知)を撃破。11Rは桐生順平(埼玉)が好枠から押し切って1着。12Rでは予選首位通過の寺田祥(山口)が、新田雄史(三重)の差しに屈し、3着に敗れる波乱となった。
山口が地元G1で面目躍如の大活躍だ。準優10Rは、2コースから差し、1周2Mを冷静にさばいて1着でゴールした。「昔から地元の意地を見せてくれた先輩がいっぱいいる。誰かが優勝戦に進まないと格好が付かなかった」と優出一番乗りを決め笑顔を輝かせた。
これまでの伸び型の調整から「ペラを叩き変えて、宮島で普段の出足中心の形にした」とシフトチェンジ。「出足やターン回りは良く、特に差した感じが良かった。1周2Mもしっかり舟が向いて、全体的にバランスが取れていい」と狙い通りの反応を引き出した。
宮島では通算15回の優勝を誇るが、意外にもG1は無冠。悲願のタイトル制覇へ「育ててもらった感謝の思いを、結果で表せたら最高」と野望を胸に秘める。優勝戦は、2コースから準優の再現で表彰台まで突っ走る。