【競輪】和歌山支部から2人がデビュー 石塚慶一郎、吉川美穂が5月から実戦へ
日本競輪選手養成所119、120期生が5月に「競輪ルーキーシリーズ2021」でデビュー。和歌山支部からは石塚慶一郎(19)、吉川美穂(28)はそろって名古屋(5月8~10日)で実戦へ。この2人は18日、和歌山競輪を訪れ、今後の目標などを語った。
石塚は父(正浩さん=56期・引退)、兄(輪太郎=105期)を追って競輪界へ。「兄は師匠ですが、仲間というよりライバルですね。早くS級に上がって追い越したいです」と師匠超えをもくろむ。「人のスピードをもらって、もう一段階上げて走るのが得意」と主戦法は『まくり』と明かす。「自分では立ち回りがうまいと思っています。地脚ですが、好きなのはまくり。(7月の)本デビュー後は18連勝でS級に上がって、地元記念で優勝したい。将来はグランドスラムを達成できる選手になりたいです」と目標を掲げた。
吉川はロードレースから転身。「高校まではソフトボールをやっていました。3年夏に引退したときに背筋力を計測したら、150キロって女子にしたらいい数値が出ました」。これがきっかけで自転車競技へ。2017年にはスペインの強豪チームに所属し、ワールドツアー参戦も経験。東京五輪へ出場ができなかったため、競輪選手へ転向した。「今はナショナルチームでも活動しています。静岡と和歌山を行き来していますね」と2カ所で練習に励んでいる。
目標を「ガールズグランプリに出場して、優勝すること」と掲げる。師匠の稲毛健太(97期)からは「後ろにおったらアカンで」とアドバイスをされたとのこと。「低速からの加速は得意なんです。後方に置かれないように頑張ります」と前、前に攻める姿勢を崩さないことを誓った。
2人はともに和歌山北高出身。5、6月はルーキーシリーズに出場し、7月に本デビューの予定。