【ボート】寺田祥が津周年制してG1V8 2カド相手に貫禄の逃走劇
「ツッキー王座決定戦・G1」(18日、津)
1号艇の寺田祥(42)=山口・81期・A1=がインから逃げ切り、昨年12月のBBCトーナメント(若松)以来となるG1通算8回目の優勝を果たした。2着は丸野一樹(滋賀)、3着には地元の豊田健士郎(三重)が入った。
寺田が主役の座を譲らず完封劇を披露した。荒天のため安定板を装着して行われた優勝戦。進入は1・23456の2カドと珍しい隊形。それでもインから先マイを果たして先制すると、追走する丸野を2マーク(M)で振り切った。
「2カドは逆に壁になってくれた。スタート(S)は質が悪く思い切っていけなかったが、フルダッシュで追い付いた。2M手前で押さえ込むタイミングも良かった」と満面の笑み。今節の相棒51号機は2連対率30パーセント台の平凡なエンジン。そこにペラ調整を施し伸びを上位級にまで押し上げた。
近況はSG・クラシック(福岡)とG1・ダイヤモンドカップ(宮島)で予選トップ通過も、準優1号艇でともに3着と悔しい結果が続いた。「大事なところで勝ち切れていない。この優勝だけで取り返したとは思っていない」と口元を引き締める。輝きを取り戻した寺田の進撃から今後も目が離せない。