【ボート】下関G1“元祖”マスターズ世代の江口晃生が今節初1着 2コース奪って華麗差し
「マスターズチャンピオン・プレミアムG1」(21日、下関)
コース争いが激化した2日目4Rは江口晃生(56)=群馬・54期・A1=が真骨頂の巧腕さばきで混戦を制した。
マスターズチャンピオンの代名詞とも言える激しいコース取り。4号艇の江口を筆頭に、5号艇の上平真二(広島)、6号艇の吉川昭男(滋賀)までもが積極的に内コースを狙ったが、今村暢孝(福岡)はインを死守。江口は2コースを奪い取り、進入は14356・2。1周1マークは狙い澄ました差しハンドルでシリーズ初白星を勝ち取った。
「進入から(マスターズ)らしいレースでしたね」と会心の勝利に表情も緩む。「2コースは一番練習をしている位置なので自信はあった。スタート(S)も自信を持って全速で行けるところでした」と胸を張った。
「初日から修正をして足は自分向き。操縦性はそこまで良くなっていないけど、行き足は良くなった」と気配は上向きだが、「まだ納得していないので、もう一回ペラをやり直す」と求めるレベルはまだまだ高い。
18年から出場資格が45歳に引き下げられ、SGや記念戦線で活躍する「若手」が続々と参戦してきたが、56歳の“元祖”マスターズ世代はまだまだ元気いっぱい。主役の座は決して譲らない。