【NHKマイルC展望】混戦ムードも前哨戦Vのバスラットレオンが中心
「NHKマイルC・G1」(9日、東京)
混戦ムードが漂う3歳マイル王決定戦。レースを使うごとに強さが増しているバスラットレオンが中心を担う。シンザン記念こそ3着に敗れたが、続く1勝クラスを完勝。そして、前走のニュージーランドTは逃げて後続に5馬身差をつけ、重賞初制覇を飾った。1週前追い切りでは栗東坂路で4F50秒5の自己最速をマーク。「すごかったな。1回使って気が入ってきた」と矢作師も絶賛の動きだった。頂点獲りへ向けて、態勢は万全だ。
朝日杯FSの覇者グレナディアガーズが2つ目のビッグタイトルを目指す。休み明けの前走ファルコンSは頭差2着。逃げた勝ち馬をわずかにとらえ切れなかったが、3着には2馬身半差をつけ、2歳マイル王の力は示した。一度使われて上昇気配で臨む今回は、巻き返しがあっていい。
弥生賞ディープ記念2着のシュネルマイスターも侮れない。距離適性を重視して皐月賞はパス。ここへ照準を合わせてきた。手塚師は「頭の高い走法なので、現状はマイルの方がいいでしょう」と距離短縮で戴冠を狙う。
アーリントンCを制し、鞍上に武豊を迎えるホウオウアマゾンや、ファルコンSで逃げ切り勝ちを収めたルークズネスト、シンザン記念覇者ピクシーナイトなども虎視たんたんと上位をうかがう。