【NHKマイルC】バスラットレオン状態最高 矢作師「いい状態で行けそう」
「NHKマイルC・G1」(9日、東京)
ニュージーランドTを5馬身差で逃げ切り重賞初制覇を飾ったバスラットレオンが、一気に3歳マイル界の頂点を狙う。前走後は短期放牧を挟み、先月22日に帰厩。担当の武村助手は「背中も柔らかいし、今まででやってきた中で一番いい状態」と好感触を伝える。朝日杯FS4着以来、2度目のG1挑戦に向け、視界は良好だ。
攻め気配も申し分ない。28日の栗東坂路での1週前追い切りでは、4F50秒5の自己ベストを更新した。矢作師は「すごかったな。いい状態で行けそう」と手応え十分だ。
騎乗する藤岡佑には強い思いがある。矢作師とはかつて、スーパーホーネットでコンビを組んで重賞4勝を挙げたが、07、08年マイルCS、10年安田記念で3度のG1・2着と、あと一歩で涙を飲んできた。当時以来の人気馬で挑む大舞台。「何度もチャンスをもらいましたし、その後もずっと声をかけてもらっています。“先生の馬でG1を”という思いはありました」と力が入る。
20年7月の新馬戦V以来の再コンビとなった前走で重賞勝ち。「落ち着いていて背腰もしっかりしていました。順調なら、こういう舞台に来る馬と思っていましたし、いいタイミングでまた乗せていただけましたね。まだ良くなりそう。楽しみです」と大一番を心待ちにする。大恩ある師とともに、G1制覇を-。全力の手綱さばきで、相棒を栄光のゴールに導く。