「日本ダービー・Ｇ１」（３０日、東京）

　毎日杯２着のグレートマジシャンは１３日、美浦坂路で僚馬２頭を先に行かせてから発進。３～４馬身ほど追い掛ける形だったが、馬なりのままギアを上げると、最後は馬体を並べてゴールした。時計は４Ｆ５４秒２－３８秒３－１２秒２。宮田師は「遊ばせないように前の２頭を目標にした。気持ちに余裕があるのがいいですね。体が膨らんで筋肉に張りがある」と目を細めた。

　収得賞金は１６５０万円。当落線上で出走は微妙な状況だが、陣営はあくまでダービー一本に狙いを定めた。トレーナーは「前走は序盤に少しハミをかんだし、道中は外々を回っての２着。内容はすごく良かった」と能力の高さを再確認した様子。「何とか（出走）枠に入れるように、と願っています。出られれば、いい走りができる」と言い切った。来週の１週前追い切りから、新コンビを組む戸崎圭が感触を確かめる予定。ゲートインできることを信じて、調整ピッチを上げていく。