【日本ダービー】エフフォーリア最高 本番マーク問題なし!抜群の動きで最先着
「日本ダービー・G1」(30日、東京)
無傷戴冠を狙うエフフォーリアが26日、美浦Wで横山武を背に抜群の動きを披露。3頭併せで最先着し、貫禄の違いを見せつけた。
実戦を想定した綿密な最終リハだ。無敗2冠に向け、皐月賞馬エフフォーリアは美浦Wへ。前にヴィアメント(4歳3勝クラス)を置き、後ろにファビュラスノヴァ(3歳未勝利)を従える形でスタートした。道中は折り合いに専念。直線で仕掛けると瞬時に反応し、抜群の動きで前者に1馬身、後者に2馬身先着した。
5F66秒7-38秒2-12秒2と時計自体も優秀だが、3頭併せで後ろからプレッシャーをかけられた際、どんな反応を示すかを事前に確かめる意図があった。騎乗した横山武は「後ろの馬にギリギリ攻めてもらい、あえて力ませて、その感触を確かめたかった。とてもいい調教だったと思います。何の不安もないです」とうなずく。馬体についても細部にわたって万全のケアが施された。最高の状態で大舞台に臨めると言っていい。
皐月賞は3馬身差の圧勝。鞍上は「馬の能力の高さが一番の勝利ポイント。僕もその能力を邪魔することなく乗ることができたかなと思います」と分析する。84年のグレード制導入以降、3馬身差以上で皐月賞を制したのは、85年ミホシンザン、94年ナリタブライアン、11年オルフェーヴルの3頭のみ。うちダービーに出走したブライアンとオルフェはいずれも頂点に立った。デビューから手綱を取る相棒にも、それだけの可能性が秘められている。
勝てば71年ヒカルイマイで制した田島良保元騎手(23歳7カ月28日)を抜いて、中央競馬史上最年少ダービージョッキー(22歳5カ月9日)に。「そこは意識していないです」と自身の記録には固執していないが、「ホースマンの夢。エフフォーリアと勝ちたいという思いはとても強いです」とタイトルの重みを口にした。目指すは7398頭の頂点。才気あふれる人馬が夢をつかみにいく。