【日本ダービー】牝馬サトノレイナス 力尽き5着 悲願ならず国枝師「あの形では」

 「日本ダービー・G1」(30日、東京)

 無敗皐月賞馬との火花散るたたき合いを制したのは4番人気のシャフリヤール。2分22秒5のダービーレコード(従来は19年ロジャーバローズの2分22秒6)を刻み、鼻差で7398頭の頂点に立った。福永祐一騎手(44)=栗東・フリー=は昨年のコントレイルに続く連覇を決め、歴代2位となるダービー3勝目を達成。通算G1勝利も区切りの30勝に到達した。

 07年ウオッカ以来、史上4頭目となる牝馬Vを狙った2番人気サトノレイナスは5着に敗れた。

 敗因は明白だ。スタート後は後方の位置取りで収まりかけたが、向正面で他馬に外からかぶせられてエキサイト。我慢できず4角で逃げ馬の位置まで進出してしまい、直線で力尽きてしまった。

 ルメールは「向正面でペースが遅くなったところで外からプレッシャーがかかった。そこでレイナスも走りたがって最後は苦しくなり、外へモタれてしまった」と回顧。自慢の鋭脚で牡馬をなで切りにするシーンは幻に終わった。

 悲願のダービー制覇を狙っていた国枝師は「あの形ではさすがに厳しかった。タラ、レバになるけど、やり直したい気持ちだよ」とがっくり肩を落とす。今後については「取りあえず秋華賞(10月17日・阪神)かな。何とかタイトルを獲らないとね」と話した。強豪牡馬相手にもまれた経験を生かし、秋の仁川で大輪を咲かせたい。

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