【さきたま杯】アルクトスが重賞3勝目 栗田師「JBCに向けて試してみたかった」

さきたま杯を制したアルクトス=浦和競馬場(撮影・持木克友)
さきたま杯を制したアルクトスと田辺=浦和競馬場(撮影・持木克友)
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 「さきたま杯・Jpn2」(3日、浦和)

 開催4日目の11Rで行われ、アルクトスが重賞3勝目を挙げた。好位で追走した1番人気は、直線で外から一気に突き抜けた。先に抜け出した2番人気のエアスピネルが2分の1馬身差で2着に粘り、3着には4角先頭だった3番人気のワイドファラオが入った。

 最後の1Fは内から馬群を割ったエアスピネル、外から抜け出したアルクトスの一騎打ち。だが、勢いはアルクトスが圧倒的だった。手綱を取った田辺は「エアスピネルの後ろに付いて4コーナーまで行くと、ゴールまでに間に合わないので、馬の力を信じて外から行った」とパートナーをたたえた。

 管理する栗田師は「このレースを目標に調整してきた。外に外に進路を取ってくれて、最後は差し切ってくれた。よく頑張ってくれた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 陣営として、次の目標は既に定まっている。「金沢でのJBC(11月3日)に向けて、小回りの千四を試してみたかった。このレースを勝ったので夏休み。また、大きな舞台に挑戦してきたい」と、トレーナーは“ダート競馬の祭典”での必勝を掲げた。

 エアスピネル(2着)「取りたいポジションを取れたし、脚もためられて、狭いところで一瞬の切れも生かせた。それだけに悔しい」(鮫島駿)

 ワイドファラオ(3着)「先手を取りたかったが、3番手でスムーズな競馬ができた。一時の不振は脱したと思う」(福永)

 ベストマッチョ(4着)「描いていた通りの展開になったが、メンバーが強かった。最後の100メートルが課題」(森泰斗)

 ハイランドピーク(5着)「初めてだったが、器用なところがあり、この先、プラスアルファがあれば、南関のトップレベルで走れる」(笹川翼)

 ノボバカラ(9着)「ゲートで待たされて気分を害したようで、道中も気持ちよく走ってなかった」(戸崎圭)

 プレシャスエース(10着)「いい感じで先手を取れたが、時計が速すぎた」(左海誠)

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