「デイリースポーツ杯」（８日、浜名湖）

　１２Ｒで優勝戦が行われ、１号艇の繁野谷圭介（４７）＝大阪・８１期・Ａ１＝がイン速攻で１着。２０１９年１０月の三国以来、通算２２回目の優勝を飾った。２着は石塚久也（埼玉）。枠なり２コースから差し、１周２Ｍでは内を突いてきた服部幸男（静岡）をかわした。３着には服部をさばいた浜崎直矢（埼玉）が入り、３連単舟券は１番人気で決着した。

　Ｓ展示同様、本番レースも１２３・４５６の進入。インからコンマ１７とトップスタート（Ｓ）の繁野谷が１Ｍを先取り。後続を寄せつけることなく、難なく逃げ切った。

　今節、手にしたのは２連対率１３％の４８号機。だが、シリーズ前に中間整備が施され、ピストン２、リング４、シリンダーケース、ギアケース、キャリアボデー、電気一式、クランクシャフトを交換。この影響で、繁野谷は前検から鬼足だった。「エンジンはずっと良かったんです。だから、優勝できてホッとしています。『ここで勝たんといつ勝つねん』って感じでしたね」。優勝戦はＳ展示でコンマ３０台と立ち遅れたが、本番はコンマ１７。「Ｓだけ遅れないようにと思うて行きました」。１９９９年６月に初優勝を飾った思い出の水面で、繁野谷は再度、輝きを見せた。

　繁野谷自身は次節の出番が鳴門（１５～１９日）だが、中間整備で噴きだした４８号機はとても気になる様子。ファンへ向けて「４８号機を追いかけてください」とニヤリ。当地で行われるプレミアムＧ１・レディースチャンピオン（８月４～９日）、Ｇ１・浜名湖賞（１１月１０～１５日）でも、このエンジンは噴きまくって、使用した選手を優勝へと導きそうだ。