【クイーンS】マジックキャッスル 飛躍の秋へ試金石 重賞戦線で抜群の安定感

 「クイーンS・G3」(8月1日、函館)

 今秋の飛躍に向けて重要な一戦だ。実績最上位のマジックキャッスルが力の違いを見せつける。

 昨年は秋華賞2着と存在感を示したが、今年に入っても重賞戦線で安定した走りを見せている。1月の愛知杯で重賞初制覇を成し遂げると、続く阪神牝馬Sは2着。そして、前走のヴィクトリアMは3着に食い込んだ。国枝師は「勝った馬(グランアレグリア)が強かったからね」と振り返る。最内枠から好スタートを切るも、外枠の馬に押し込められたことでスムーズさを欠くシーン。0秒7差をつけられたが、十分に酌量の余地はあるだろう。

 その後は放牧に出され、帰厩後は今月7日から時計を出し始めた。1週前追い切り(美浦坂路)では51秒3の好時計を刻んでいる。「輸送をしても馬体重は前走と同じくらいになりそうかな。順調に来ているよ」と指揮官。体調面に不安はないようだ。

 本質的には広いコースで力を発揮するタイプに思えるが、福島で新馬勝ちしているように、小回りもさほど問題にはならない。「コーナー4つの千八は大丈夫だよ。競馬に行って乗りやすい馬でもあるしね。逆に千八の方が、流れに乗れて競馬もしやすくなるんじゃないかな」と師は分析。ここで弾みをつけ、さらなる大舞台へ駒を進める。

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