【エルムS】タイムフライヤー“不安一走”武豊指摘の課題修正「理想通りの追い切り」
「エルムS・G3」(8日、函館)
連覇を狙うタイムフライヤーが4日、函館ダートで軽快な動きを披露した。1週前追い時に武豊から指摘された課題をきっちり修正。1年ぶりの復活Vに向けて態勢は整った。
与えられた課題はしっかりとクリアした。2020年の覇者タイムフライヤーは函館ダートを単走で追われ、5F69秒9-38秒5-11秒7をマーク。直線で鋭い伸びを披露し、状態の良さをアピールした。
1週前追い切りに騎乗した武豊が気になる点を指摘。五十嵐助手は「先週、武さんに“右にモタれて、その分、手前を変えなかった”と言われたので、そこを確認しながら乗りました。しっかりと手前を変えてくれたし、理想通りの追い切りができました」と納得の調整に笑顔を見せた。
前走のマリーンSは12着。2番手からの競馬となり道中で前に壁をつくれず、直線で失速した。同助手は「ためる競馬が合っている馬ですからね。大外枠で気分良く行ってしまった。一瞬の脚を1角で使ってしまった感じです」と敗因を分析。決してあれが本来の姿ではなく、じっくり脚をためられれば、ラストでいい脚を使ってくれると信じている。
解散した松田国英厩舎から引き継ぎ、今回が転厩3戦目。課題克服に努めてきた成果は着実に現れている。「前走で改めてこの馬の難しさを確認できました。今回は結果が欲しいです」とVを期待。1年ぶりの勝利へ向かって、ディフェンディングチャンピオンがまい進する。