JC帯同馬への条件戦開放で招致進むか

 「魁!海外馬券塾」(4日)

 今年からジャパンCの週に行われる条件戦4競走に、外国馬の出走が可能になることがJRAより発表された。ジャパンCに来日する馬の帯同馬の出走を念頭においた施策だ。

 馬は1頭きりの環境に慣れてはおらず、ストレスを感じ体調を崩してしまうこともある。空輸中のストール(コンテナ)で横に乗り、調教時には一緒に馬場に出て、時には併せ馬の相手も務める帯同馬は、遠征馬の成績にダイレクトに影響を与える重要な存在だ。

 国際競走となった条件戦に、どの程度の外国馬が出走するのかは興味深い。重賞やリステッドの勝ち馬が条件戦に出走することをJRAが認めるとは思えず、それより下のレベルの馬になる見込みだ。日本は条件戦でも賞金が高く、その馬が普段、地元で走るレースの10倍以上の額になる可能性もある。賞金を獲得して遠征経費を少しでも賄えれば、陣営にもメリットは大きい。

 日本馬の強さは世界中の関係者に知れ渡っており、外国馬の招致が難しいのは十分に理解できるが、このルール改正により、少しでも日本を目指す馬が増えることになれば大変好ましい。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

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