【ボート】兄弟レーサー・篠崎仁志が児島初制覇東京五輪で金メダル獲得の川井姉妹に涙

 「第1回ファジアーノ岡山杯」(9日・児島)

 最終日の児島ボートは台風の影響で強風が吹き荒れ、1Rから安定板を装着。展示は1周、本番レースは2周に短縮して争われた。注目の12R・優勝戦はシリーズをリードした篠崎仁志(33)=福岡・101期・A1=がコンマ08のSでイン快勝。2着に3コースからまくりに出た北村征嗣、3着には差した枝尾賢が続き、2連単は350円、3連単は1070円の人気サイドで決着した。

 低調機を巧みに乗りこなし10走7勝、2着2回、5着1回で戦い抜いた篠崎は「最低限戦える水面に落ち着いてくれた。そこが勝因。朝の水面では簡単に逃げることはできない。優勝戦は自分のSとターンができた」と貫禄の走りで児島初、1月芦屋以来となる今年2回目の優勝を決めた。「児島は走る機会が少ないが、まだ勝ったことのないところで優勝できて良かった。夏場は得意なのでこの優勝は大きい」と今年後半戦を見据えた。

 前日の8日に東京オリンピックは閉幕。「僕は兄弟レーサーとしてやらせてもらっているので、姉妹で金メダルを獲った川井姉妹の姿を見て感動。宿舎で泣きました」と8月4、5日、女子レスリングで金メダルを獲得した川井梨紗子&友香子の姉妹愛に共感。兄・篠崎元志と共に兄弟でSGを制し、ボート界最高峰の舞台で戦い続ける篠崎兄弟の絆を垣間見せた。

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