【ボート】平和島デイリー杯 中野次郞がイン逃げVも「逃げ切れるとは思わなかった」
「デイリースポーツサマーカップ」(15日、平和島)
開催最終日の12Rで優勝戦が行われ、コンマ07のトップスタートを決めた中野次郞(40)=東京・86期・A1=がイン逃げ成功。5月の多摩川以来、今年4回目の優勝を決めた。平和島での優勝は通算4回目。2着は4カドから差した梶野学志(東京)、3着には道中逆転で伯母芳恒(東京)が入った。
わずかにターンを漏らしたが、それでも中野が逃げ切った。「いまので逃げ切れるとは思わなかった」と苦笑い。最後は機力に助けられて優勝をつかんだ。
「完璧だった」と自画自賛するトップスタート。あとは先マイして逃げるのみだった。しかし、1マークでは2コースから大池佑来(東京)が差して迫った。「万全の調整で行ったつもりが、少し合っていなかったかも」と首をかしげる。さらに梶野も最内を差してきたが、69号機のパワーで突き放した。
初日12Rが気温33度、優勝戦は19度と気象条件が大きく変化したシリーズ。「気温差があって調整が難しかった。今節はエンジンのおかげ」と“相棒”に感謝する。この優勝で、次節のメモリアル(24~29日・蒲郡)へ向けて勢いに乗ったことは間違いない。最高のリズムで悲願のSG戴冠を目指す。