２０２４年パリ五輪出場を目指す競輪界のホープ・寺崎浩平（２７）＝福井・１１７期・Ｓ１＝が２８日、ガールズケイリンの内村舞織（２３）＝福岡・１１２期・Ｌ１＝と結婚したことが分かった。

　デビュー前から自転車競技の合宿などで交流はあったが、交際が始まったのはデビュー後。寺崎が落車した際に内村が連絡をしたことがきっかけで２人の距離は急接近した。

　内村は「結婚することを決めたポイントは自分で自信が持てない部分をいいって思ってくれるところ。私は人と一緒にいるのがあんまり好きじゃないんだけど、浩平と毎日一緒にいて飽きないし、疲れないんです」とうれしそうに話せば、寺崎も「自分は家族に『結婚はしない』って言い続けてきたんですが、舞織に出会ってすぐ結婚を意識しました」と話す。

　寺崎は史上初の日本競輪選手養成所早期卒業生として２０年１月にデビュー。無傷の１８連勝で最高ランクのＳ級に特別昇級。同年４月小田原Ｆ１で史上最速となるデビューから７９日でのＳ級優勝を果たした逸材だ。現在はナショナルチーム強化指定選手にも選出されて３年後のパリ五輪出場を目指している。競輪選手としてもビッグレース優勝を狙える実力派レーサー。

　内村は競輪選手だった父・豪さん（引退）を追って１７年にデビュー。通算優勝４回を誇る人気レーサーだ。内村は今後、寺崎と同じ福井支部へ移籍予定。「浩平を支えることを第一に自分らしくガールズケイリンをのびのびと頑張ります」と、二人三脚で力を合わせて活躍を目指していくつもりだ。

　２人は２７日に最終日を迎えた福井Ｆ１で同時出場して寺崎は見事に優勝を果たした。