ドゥラメンテ死す 9歳、15年牡馬クラシック2冠 堀師「深い悲しみ」
15年の皐月賞とダービーを制し、JRA最優秀3歳牡馬に輝いたドゥラメンテが8月31日、種牡馬としてけい養されていた北海道安平町の社台スタリオンステーションで、急性大腸炎のため死んだ。9歳だった。1週間ほど前から右前肢の蹄冠部外傷の治療を受けていたが、30日に腸炎の兆候があり、その後急激に悪化したという。
同馬は美浦・堀宣行厩舎から14年10月に東京競馬場でデビュー。翌15年にM・デムーロとのコンビで春2冠を制覇した。しかし、放牧中の骨折により秋シーズンは全休。翌年の中山記念で復帰Vを飾るも、その後はドバイシーマクラシック、宝塚記念でともに2着に敗れた。そして宝塚記念のレース後に左前肢を故障。獣医師から競走能力喪失の診断が下され、引退した。
通算9戦5勝(うちG12勝を含む重賞3勝)。種牡馬としては現3歳馬が初年度産駒で、21年の弥生賞ディープインパクト記念を制したタイトルホルダーなどがいる。
現役時代に管理した堀師は「突然の訃報に驚きました。いくら言葉を尽くしても伝えられないほど、深い悲しみの中にいます。最高のサラブレッドの一頭であり、優秀な後継を残してほしいと願っていましたので、まだ9歳と若いにもかかわらず、前途が絶たれたのが残念でなりません」とコメントした。