木村師謝罪、大塚と和解 和解金80万円は全額寄付へ パワハラ裁判
元所属厩舎の木村哲也調教師(48)=美浦=からパワハラを受けたとして、ケガで休養中の大塚海渡騎手(20)=美浦・フリー=が損害賠償請求している民事裁判が8日、茨城県の水戸地裁土浦支部で行われ、双方の和解が成立した。
原告側の鈴木和憲弁護士は「暴行、暴言についての謝罪と、解決金として80万円を支払うということになりました。顔を合わせて謝罪ということはないですが、和解調書にておわびするということになりました」と説明した。
大塚騎手は弁護士を通じてコメントを発表。「和解に応じた理由としては、裁判所から提示された和解条項に、木村調教師が私に対して行った暴言・暴力について謝罪するという内容が盛り込まれていたことが一番」とつづった。自身は現在、乗馬苑で騎乗トレーニングを行っているといい、和解金については競馬サークル、スポーツ界をはじめ、世の中から暴言・暴行がなくなる活動に尽力している機関、団体に全額寄付することを明かした。
父の大塚哲郎調教助手は「レースで騎乗するにはJRAの医師に許可をもらわないといけないので、今許されている範囲内で活動をしています」と息子の現状を語った。なお、木村師は今回の事案によって、JRAから7月29日~10月31日まで調教停止処分を受けている。