【ボート】平和島SG 平本真之がイン逃げでSG3回目の優勝 賞金ランク2位まで浮上

 今村豊氏(右)と記念写真に収まる平本真之
 優勝した平本真之
 ウイニングランでファンの声援に応える平本真之
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 「ボートレースダービー・SG」(31日、平和島)

 人気を背負った1号艇の平本真之(37)=愛知・96期・A1=がコンマ11のトップタイのSを決めてきっちり逃げて優勝。2016年5月オールスター(尼崎)以来、3回目のSG制覇となった。優勝賞金3900万円獲得で、賞金ランキングは2位まで浮上した。2着は5コースからまくり差した秦英悟、4カドから仕掛けた峰竜太が3着だった。

 歓喜のゴールの瞬間、平本は右手を挙げて天を仰いだ。14年12月グランプリシリーズで初めてSGを勝ち取った平和島で、再び輝いた。「超うれしいです。すごい緊張した中で勝てた。その喜びもある」と気持ちを爆発させた。

 4カドから峰がまくりにきたが、出切るまではいかなかった。「(1Mは)冷静に、丁寧に回れました」。エンジンも完璧に仕上げ、きっちり押し切った完勝劇だった。

 予選4日目の11R。予選トップを狙える状況だったが、6着に終わり、4位まで後退。「落ち込んだ。レーサー人生の分岐点になる、くらいに思っていた」と振り返る。気持ちを切り替えて臨んだ準優10Rを2コース差しで1着。準優3レースとも1号艇が総崩れで、優勝戦1号艇が転がり込んだ。手放した流れを取り戻し、ダービー王の称号を獲得した。「メンタルで成長できた」とうなずく。

 この優勝で賞金ランクは2位まで浮上した。グランプリ(12月14~19日・住之江)は「シード扱い」となる2ndからの出場が濃厚だ。「7位で行くのと、上位6位で行くのは雲泥の差。このアドバンテージを生かして、グランプリを見据えていきたい」。最も権威のあるSGタイトルと強い精神力を手に入れた平本が、今度は“賞金王”の座を狙いに行く。

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