【マイルCS】ホウオウアマゾン コントレイルにつなぐ 厩舎の勢いに後押しされ波乱呼ぶ
「マイルCS・G1」(21日、阪神)
目下2週連続重賞Vと勢い止まらぬ矢作厩舎が、秋のマイル王決定戦に送り出すのはホウオウアマゾンだ。中間の気配は極めて良好で、週末の雨予報もドンと来い。伸びゆく3歳馬が虎視たんたんと一発をもくろんでいる。
11月に入って矢作厩舎は既に国内外で重賞4勝。京王杯2歳Sをキングエルメスで勝ったのを皮切りに、米国でラヴズオンリーユーがBCフィリーズ&メアターフを、マルシュロレーヌがBCディスタフを優勝。さらに14日は福島記念でパンサラッサが大逃げVを決めた。3週連続重賞Vを期す今週の大一番にはホウオウアマゾンがスタンバイ。伸びしろ的に一発の可能性を十分秘めている。
「28日はコントレイルの引退レースがあるからね。駅伝のリレーみたいに、たすきをつなげていきたい。ここで減速するわけにはいかないよ」と担当者の池田厩務員は力が入る。レース当日は雨予報。今回と同舞台の未勝利戦、アーリントンCを道悪で制したことを踏まえれば、大きな追い風となりそうだ。
状態もすこぶるいい。春はトモに緩さがあったが、夏を挟んで肉体面で成長。1週前は栗東CWで6F78秒6の猛タイムをマークした。火曜朝は坂路で軽めに乗られ、「自分のこの表情を見れば分かると思うけど、いい感じだったよ」と満面の笑みだ。
スプリンターズS(ピクシーナイト=1着)、天皇賞・秋(エフフォーリア=1着)、エリザベス女王杯(ステラリア=2着)と、3歳馬が秋の古馬混合G1で3連対。厩舎の勢いと3歳世代の強さに後押しされ、仁川に波乱を呼んでみせる。