【有馬記念】クロノジェネシス 史上初GP4連覇へ視界良好 日曜追い敢行“らしさ”戻った
「有馬記念・G1」(26日、中山)
さあ、有馬ウイークが始まった。グランプリ4連覇に向けて、クロノジェネシスが日曜追いを敢行。しまい重視の内容できっちり状態を上げてきた。泣いても笑っても今回がラストラン。もちろん、最上の結果で締めくくるのみだ。
いよいよラストランへのカウントダウンが始まった。午前4時、気温は0度-。いてつく寒さの栗東CWに、史上初のグランプリ4連覇を目指すクロノジェネシスが姿を現した。
左回りの日曜日。スムーズに折り合い、滑らかにコーナーを回ると、直線は馬場の外めをリズム良く加速。6F89秒3-40秒2-12秒8とタイムは平凡ながらも、持ったままの手応えで、余力十分にゴールを通過した。
斉藤崇師は「あまり時計が速くなり過ぎてもね。特に指示はしていないが“直線に向いて、トモがしっかり動けるようになればいいですね”と話していた」と調教の意図を説明。動きを確認すると、「良くなってきたんじゃないですか。だいぶ体が動くようになってきましたね」と体調アップを感じたようだ。
15日の1週前追い切りでは、道中でかなり行きたがる面が見られたが「帰厩時に比べればだいぶマシになっている。けさは降ろしがけが良かったし、直線の感じも上々。この馬らしさが戻ってきた」とうなずく。日を追うごとに、精神面も競馬モードに入ってきた。
泣いても笑ってもこれが最後。それでも、トレーナーは平常心を貫く。「ラストラン?特に意識はしていません。好きなように走ってくれたらそれでいいです。頑張っていただきましょう」。調整は順調。人事を尽くして天命を待つ。