【有馬記念】タイトルホルダー貫禄見せる 菊花賞馬が順調アピール
「有馬記念・G1」(26日、中山)
きょうだい対決がグランプリに華を添える。ファン投票3位で選出された菊花賞馬タイトルホルダー、その半姉でファン投票24位のメロディーレーン。実績では弟が圧倒的だが、小柄で一生懸命走る姿が人気の姉も好ムードだ。どちらに軍配が上がるか-。
弟が菊花賞馬の威厳を示す。小柄で人気の半姉メロディーレーンも参戦するが、実績はこちらが断然上のタイトルホルダー。翌日の追い切りを前に、美浦坂路を4F64秒5-16秒8で駆け上がり、体調を整えた。栗田師は「(短期放牧から)いい感じで帰ってきて体も減っていないし、いいと思います。先週まででいい感じに仕上がっているので、(最終追い切りは)そんなにはやらないです」と順調ぶりを騎乗した。
新コンビとなる横山和は1週前追い切りで初めて騎乗し、「乗った感じは楽しみですよね。動きの良さはさすがですから」と好印象を抱いていた。最終追い切りにも騎乗する予定で、本番までコンタクトを重ねていく。
菊花賞で勝利に導いた弟の武史から受け継いだバトン。今回はエフフォーリアで挑む弟と対決する形となったが、勝負の世界に私情を挟む余地は全くない。指揮官も「コースに出れば親兄弟は関係ない。思い切って乗ってほしい。(横山家は)勝負師一家だし、自分がどうこう言うこともない」とエールを送った。
人馬にとっては弟、姉も名を連ねるグランプリ。きっちりと結果を出して、その名をアピールするつもりだ。