「有馬記念・Ｇ１」（２６日、中山）

　引退レースとなるキセキは２２日、いつも通りパワフルなフットワークを繰り出した。最後の追い切りとなる舞台は栗東ＣＷ。幾度も汗を流してきた場所で戦う準備を整えた。

　制御を利かせながらの６Ｆ８７秒８－３７秒６－１１秒６。集中してフィニッシュラインを心地良く貫いた姿に、辻野師は「先週の水曜日にＣＷ、週末に坂路と負荷をかけてきました。ですからオーバーワークにならないように。落ち着いて走れていて良かったといます」と表現。「一にも二にもゲートの一歩目が大事になってきます。最後のレースになるので、何とかこの馬の力を出してくれれば」と万感の思いを込めた。

　ファン投票は５年連続してトップ１０入りとなる９位。１７年の菊花賞以来となる勝利へ。１０万４０５９票に込められた思いを力に変え、４年連続４度目となる夢舞台に立つ。