【有馬記念】アリストテレス スイッチ入った 1週前から変身、集中力保ち先着
「有馬記念・G1」(26日、中山)
名手のスッキリとした表情が全てを物語っていた。悲願のG1制覇を目指すアリストテレスは22日、栗東坂路でミッキーバディーラ(5歳2勝クラス)と併せ馬。2週連続で武豊が騎乗し、最後の仕上げを施した。
1週前のCWでの併せ馬では2歳新馬にあおられ気味だったが、あのひと追いでスイッチが入った。今週は積極的に僚馬をリードし、後ろからのプレッシャーにも動じない。最後まで集中力を持続しながら、余力十分に先行先着を果たした。
4F54秒7-39秒0-12秒3に、2週連続で騎乗した武豊は「先週はモタモタしていたけど、きょうはいい動きだった。もともと目立って動くタイプではないけど、きょうの感じは良かった」と納得の様子。動きを見守った音無師も「テンが遅かったので全体時計は遅いけど、ユタカの感触は良かったようだからね。先週もコースでやっているし、あれぐらいで良かった」と内容に合格点を与えた。
20年の菊花賞で無敗の3冠馬コントレイルを苦しめた実力馬。全てがかみ合えば戴冠も夢ではない。鞍上も「距離は問題ないし、中山でも重賞を勝っているからね。相手は強いけど能力は持っていると思う。菊花賞ぐらい走れば」と色気あり。朝日杯FSを制した手綱で、一気に頂点へ上り詰めるか。