【有馬記念】ステラヴェローチェ 切れ味抜群 須貝師「うまく調整できた」
「有馬記念・G1」(26日、中山)
菊花賞4着のステラヴェローチェは22日、新コンビのM・デムーロを背に栗東CWでヴェローチェオロ(3歳3勝クラス)と併入。折り合いをピタリとつけながら直線で外を選択すると、終始楽な手応えのまま6F84秒4-37秒0-11秒2とラストは鋭い切れ味を見せた。
2週前追い切り以来2度目のコンタクトを取った鞍上は、「良かった。状態はいいと思う」と手応えをつかみ、「まだ少しだけ気が入ってしまうところはあるけど、そこまでではない。賢い馬です。折り合いも問題ない」と力強くうなずいた。
須貝師も「いい感じ。持ったまま。本当にうまく調整できた」と思い描いた通りの過程に目を細める。「今までは攻め馬でフワフワしていたけど、きょうは集中して走れていた。(この2カ月で)精神面の成長を感じる。まだこれからの馬だけど、ようやく自分の理想に近づいてきた。古馬たちに胸を貸していただいて挑みたい」。初めて相まみえる歴戦の古馬の壁を乗り越え、悲願のG1タイトルをグランプリで勝ち取る。