【有馬記念】ベテラン池田厩務員 集大成の初GP パンサラッサと親子2代の夢舞台

 「有馬記念・G1」(26日、中山)

 万感の思いを胸に、大一番に臨む。パンサラッサを担当する池田康宏厩務員(63)=栗東・矢作=は、キャリア48年の大ベテラン。自身初のグランプリで、「再来年の7月で定年。残り1年半で出られるとは思っていなかった。長くやってきて良かったね。憧れのレースだし、夢のまた夢。会員さんや投票してくれたファン、馬券を買う人が喜んでくれる仕上げをしたい」と強い決意をのぞかせた。

 親子2代の夢舞台だ。既に他界した父・康雄さんも、渡辺栄厩舎の厩務員だった。有馬記念は親子にとって初出走。「天国で俺のこと、自慢してくれているかもしれないね。親父と2人でパドックを引くつもり。レースも親父と見届けようと思う」。当日は胸ポケットに父の写真をしのばせて決戦に向かう。

 愛馬の体調は申し分ない。カイバやサプリの配合も工夫した。「張りも毛ヅヤもいい。俺の仕事はレースまで、しっかりケアすること。矢作先生や前走で担当してくれた久保くん、みんなへの感謝の気持ちを胸に、今まで培ってきたものを全て出したい。熱いレースをしてほしいね」と期待を込めた。約半世紀にわたるホースマン人生の集大成とも言える一戦。全神経を集中し、念願のグランプリに挑戦する。(デイリースポーツ・大西修平)

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