【東京大賞典】村神様はJBC制覇のミューチャリー推し G1級連勝へ「楽しみしかない」

 「東京大賞典・G1」(29日、大井)

 金沢のJBCクラシックで悲願のG1級馬となった船橋の◎ミューチャリー。地方所属馬にとって初の快挙を成し遂げた勢いで、暮れの大一番もゲットだ。

 地元コースを知り尽くした吉原寛の好プレーもあったが、それまでになく序盤は前めの位置から展開。早めのスパートから、オメガパフュームの猛追を半馬身振り切った。「地元の金沢でJBCを勝つ日が来るなんて…」と感涙した鞍上の姿が印象的だった。

 その後は放牧へ出てリフレッシュ。「少し疲れが取れるのに時間はかかったけど、今はすっかり回復しているので問題ない。JBCの頃の雰囲気になっている」と矢野義師が順調な調整ぶりを説明してくれた。1週前にハードに追われ、直前はしまい重点。いつも通りの追い切り過程を踏んで、「順調」と臨戦態勢を整えた。

 常に善戦を続けてきて、11度目の挑戦でつかんだ頂点。それでも、トレーナーにおごりはない。「勝ったといっても、まだ1回だけだから。いつも通りにやれているのが一番。あくまで今回も挑戦者」と冷静だ。大外枠を引いた昨年は馬群の中でもまれる競馬。ようやくゴール直前で外へ出してから伸びたが、0秒2差の5着と完全に脚を余した。

 今年の11番に、「ちょうど、いいところ。前走で違った競馬ができたのも大きい」と笑顔を見せる。鞍上は御神本訓に戻る。前走のレースぶりは当然、チェック済み。地元トップジョッキーのプライドに懸けても、ぶざまな姿は見せられない。G1級馬として立つ今年の舞台。どんなパフォーマンスで連勝を決めるか。楽しみしかない。単勝(11)

(デイリースポーツ・村上英明)

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