「デイリースポーツ杯」（３１日、戸田）

　１号艇の山田哲也（３９）＝東京・９５期・Ａ１＝がコンマ１１の的確Ｓで逃げ完勝。２０２１年を６回目の優勝で締めくくった。３号艇の土屋智則は１周１Ｍは外に流れたが、同２Ｍ全速ターンで２着をもぎ取った。３着は２号艇の乙津康志で順当な決着となった。

　最終日は強風のため６Ｒから安定板を使用。優勝戦も追い風７メートルのコンディションだったが、山田はモノともしなかった。３号艇の土屋が１Ｍ全速で襲いかかるが、寄せ付けなかった。

　「風で１Ｍは難しかった。バランスを取っていった。ターンの出口が良くて、バックは乙津さんより良かった」。好素性の６４号機を万全に仕上げての勝利にホッとした表情を浮かべる。

　これで２１年の優勝は６回目。ＳＧ・クラシック（３月１６～２１日・大村）の出走権に望みが出てきた。名うてのＳ巧者だが、ＳＧ出場は１８年１２月のグランプリシリーズから遠ざかっている。

　「まずはＳＧ出場。Ｇ１、ＳＧで結果を残したい」。２１年を最高の形で終えたヒーローが、２２年は大舞台での活躍を誓った。