【日経新春杯】フライライクバード重賞初V狙う 中京開催の鍵は“パワー型の血”
「日経新春杯・G2」(16日、中京)
21年に続いて22年も中京競馬場が舞台。伝統のG2戦とはいえ、イレギュラー開催となれば、過去のデータは当てにはならない。
参考にすべきは、3連単96万馬券が飛び出した21年。1着ショウリュウイクゾ-2着ミスマンマミーア-3着クラージュゲリエに見え隠れするのは、パワーを兼ね備えたキングカメハメハとタニノギムレットの血だ。
振り返れば、モーリスの初年度産駒の快進撃が始まったのもこの開催だった。シンザン記念で1着ピクシーナイト-2着ルークズネストがワンツーを決めたシーンは記憶に新しい。この時期の中京芝を攻略するには、スピード以上に“パワー型の血”が求められる。
22年のメンバーで魅力的なのは、スクリーンヒーロー産駒のフライライクバードだ。父はモーリスの父として知られ、同馬の母の父シンボリクリスエスはタニノギムレットと同じロベルト系種牡馬。配合的にも、ノーザンテーストの4×3、ロベルトの4×4×5のクロスが効果的で、パワーが求められる馬場は非常にマッチする。
この馬自身も、前走のアルゼンチン共和国杯3着に本格化の兆しがうかがえた。待望の重賞初制覇へ、機は熟した。(デイリースポーツ・松浦孝司)